前述のT社が成果を出せた最大の理由は、「専門家にとって当たり前の情報が、一般の人には貴重な情報」だったことです。その業界のプロほど、「こんなこと書いて意味あるの？」と思いがちですが、実際には誰でもわかりやすい"基本情報"こそ検索されやすく、ユーザーの疑問解決に直結します。

また、ページをどんどん追加することでGoogleからの評価が上がり、「このホームページは施設の清掃に詳しい」と認識されやすくなります。これが結果的にアクセスアップにつながりました。

集客はテクニックよりも"ユーザーの役に立つ情報を増やす"ことが最も強力な土台になります。

ですから、"事例"や"よくある質問"をどんどん更新することで企業側の考え方やサービス内容も伝わり、問い合わせをする際のお客様の安心感も変わります。つまり、オリジナルな発信情報が多いほど「信頼は積み重ねられる」ということの証明でもあるのです。

ホームページの集客が制作会社で作っただけでは決まらない理由は、こうした信頼形成のプロセスが必要だからだと言えるでしょう。

何年も前から言われていますが、ホームページから成果を産みだすには作って終わりではいけません。むしろ公開した瞬間がスタートであり、そこから人材のように育てていく必要があります。

ホームページの事は、よく"営業マン"だと言われることがありますが、これは"給与も休みも不要なロボット"ではあるものの、日々の情報発信や改善を積み上げること。つまり育成によって少しずつ成果が出るようになります。

「戦術や戦法に100発100中はない！」というのは、裏を返せば"正解に近づくプロセスはいくらでも作れる"ということであり。アクセスが増えないならページを増やせばいいし、問い合わせが増えないなら改善点を見つけて修正すればいい。やるべき育成方法は明確で、どんなことでも一つひとつ実行することで必ずホームページはできる"営業マン"に育ちます。

また、更新を積み重ねることで、「"〇〇市＋業種"などの検索で上位に表示される！」「同業他社と比べて安心感が伝わる！」など、目に見えない資産が蓄積されます。ホームページ運営は魔法ではありませんが、続けることで必ず力になるのです。