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ホームページ移管時に発覚するドメイン名義問題とは?

サーバーを変えたいけどドメインが制作会社名義だった!

2026.06.04

ウチのWebサイトのドメインが制作会社名義と言われたんだけど、これって普通?

これはかなり闇深い話ですが、昔から現実にある話です。

「ホームページを作ってもらった」その感覚で安心していたら、実際には、ドメインは制作会社名義。サーバー契約も制作会社。という"全部握られていた"状態になっているケースって本当にある話なんです。

こんにちは、アクセスアップの富井です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

このようなドメイン名義の相談は、昔からある話なんです。

昔ながらの変な経営方針で、当たり前のように代理取得しているケースがあります。ただ、問題はそこではなく、サーバー会社を変えたいと思った瞬間に、依頼主の立場が急に弱くなることなんです。

 

サーバーを変えたい話を持ち出すと、急に制作会社から脅しのようなことを言われる場合があります。

  • 「ドメイン管理を別会社にするには費用がかかります」
  • 「ドメイン名義の譲渡には複雑な手続きが必要です」
  • 「このままだとメールが止まりますよ!」
  • 「今まで積み上げたSEO評価が消える可能性がありますよ!」

 

しかも、お客様側は専門知識がないから結局、「もうこのままでいいや…」と、毎月の保守費用や不満を抱えたまま関係を続けてしまう。

 

実はこれが危険なんです。なぜなら、ドメインは"ホームページのURL"ではなく、会社の看板そのものだからです。

例えば、長年使ってきた名刺。パンフレット。検索順位。取引先へのメールアドレス。それら全部が、ドメインに紐づいています。

つまり、「ドメインを握られている」というのは、会社の玄関の鍵を他人が持っている状態に近い。しかも怖いのは、契約時には気づけないことです。

当初の制作時での打ち合わせでは、

  • 「デザインどうします?」
  • 「写真どうします?」
  • 「文章はどなたが作られます?」

そんな話ばかりになり、"ドメイン名義"の話は普通はしません。

発注側の会社からすれば当然、依頼主の名義になっていると思うからです。

ですから、こんなイレギュラーなことになっていると後で揉めてしまう。

 

実際、当社に依頼される際に

  • 「今使っているサーバーを解約したいと言ったら態度が変わった」
  • 「移管するにもオースコードを教えてもらえない」
  • 「ドメイン管理を他社に変更するだけで数万円必要と言われた」

そんな、今まであまり聞いたこともないような相談がたま~にあります。

ホームページ移管時に発覚するドメイン名義問題とは?

【著者プロフィール】 

株式会社アクセスアップ/富井清和

1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。 金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務める。


サーバー会社を変えたいだけなのに、なんでこんな話になるの?

ホームページ移管時に発覚するドメイン名義問題とは?

多くの中小企業は、“ホームページを借り物感覚”で運営してしまっています。

例えばある会社では、10年以上同じ制作会社にホームページの保守をお願されていました。

  • 毎月数万円
  • 更新は連絡ベース
  • 写真変更も有料
  • 文章修正も数日待ち

でも、もう10年近く付き合ってきたから、それが普通だと思っていたそうです。

 

ところが数年前、制作会社の担当が突然退職。それから状況が変わったとか。

  • 毎月あった提案がない
  • 更新ミスも増える

 

「そろそろ別の会社に乗り換えようか!」と思って調べ始めた時に、初めて気づいたんです。

"ドメイン名義"が自社じゃない。しかも、サーバーも制作会社名義で契約。だから、管理画面にもログインできない。

そこから、一気に空気が変わります。

 

制作会社側も、

「いや、これは弊社名義で契約しているので簡単には移管できません」

「別サーバーに引っ越すとSEOに影響出るかもしれませんよ」

と、急に強気になる。

 

お客様からすると、「"いやいや、ホームページの制作費や運営費を今まで払ってきたのに..."」となりますが、契約名義を変えるなんてそう単純ではない。これって、手続きに特別な書類が必要だとかということではなく、本当に面倒な話なんです。

なぜなら、ホームページって単なる広告ではないので...、

  • お客さんからの予約や問い合わせもある
  • 社員全員がメールを使ってる
  • 求人の応募にも関係する

 

だから強く出られない。

ドメインの名義を自社に変更するだけでは解決しない

ホームページ移管時に発覚するドメイン名義問題とは?

ここを誤解すると、さらにややこしくなるんですが、これは"ドメイン名義を自社に変えれば終わり"という簡単な問題ではありません。

実際にあったケースでは、制作会社と揉めながら、ドメイン移管までは成功しました。

ところが、その直後。

  • 新しいサーバー情報でメール設定をしていなかったため、メールの送受信が止まった
  • 新しいサーバーで問い合わせフォームの動作確認をしていなかった
  • 検索順位まで落ち始めた

「えっ、話が違う...」となる。

 

でもこれって、実は珍しくないんです。なぜなら、サーバーって、

  • ドメイン
  • ホームページ
  • SSL
  • メール(SMTP、POPなど)
  • DNS(SPF設定など)
  • サーバーの保守管理

このようにいろんなものが連動して動いています。

つまり、表面上は"URL"だけに見えても、何かにつけて登録していて裏側ではかなり複雑です。だから、勢いだけで移管すると事故ってしまうんです。

ですから大切なのは、"取り返す"ことではなく、"安全に主導権を戻す"こと。

交渉の際、感情的になると制作会社側は「できない!」となりやすい。

でも、本当に必要なのは、お客様側がしっかり状況を理解して、"自分達で選べる状態"を作ることなんです。

"所有"と"管理"の違いをしっかり把握する

ホームページ移管時に発覚するドメイン名義問題とは?

多くの中小企業は、"任せる"と"依存する"の境界線が曖昧です。

本来、制作会社って“外部パートナー”です。でも実際には、

  • ドメイン管理も任せる
  • サーバー管理も任せる
  • ホームページの更新も任せる
  • 管理画面のIDパスワード管理も任せる

と、全部丸投げになりやすい。

すると、いつの間にか、"自社のホームページなのに、自分達では何も分からない"状態になる。

これ、経営的にはかなり危険です。

 

例えば車でも、使用者は自分でも、車検証の名義は第三者(ローン会社など)ってことがあります。賃貸マンションでも、鍵を管理している管理会社はいても、物件の所有者は明確です。でもホームページに関してだけ、なぜかそこが曖昧になることがあります。

理由はシンプルで、ITやWebというものが"見えにくいもの"だからです。

しかも制作会社側も、「全部やっときますね」のほうが話が早いし、依頼主側も忙しいから、「助かるわ」になってしまう。

その結果、数年後に"動けないホームページ"が完成する。

 

ですから本当に必要なのは、制作技術より前に、

  • 誰名義なのか
  • どこで契約しているのか
  • 誰がログイン情報を持っているのか

をしっかりファイリングして自社で管理することなんです。

ここさえやっておけば、制作会社との関係はもっと健全になります。

今後は"自社で最低限のことは把握する"こと

ホームページ移管時に発覚するドメイン名義問題とは?

全部を自社で管理しても、実際にはそれを運用できる技術は必要ありません。さらに言うならそんな専門知識やソフトも不要です。

ただ、「何を誰が持っているのか」だけは、会社側が把握しておいたほうがいいですね。

例えば、

  • ドメイン管理会社
  • 契約メールアドレス
  • サーバー会社
  • 管理画面ログイン情報
  • SSL更新先

この5つくらいは、最低限一覧化して保管しておきましょう。たったこれだけで、将来的なリスクはかなり減ります。

しかも、ちゃんとした制作会社ほど、むしろ歓迎します。なぜなら、情報を開示しても困らないからです。

 

逆に、そこを極端に隠したがる場合は、少し注意したほうがいい。本来、制作会社の仕事って"囲い込む"ことじゃなく、お客様が前に進むための支援をすることです。

だから私は、制作時に必ず、「これは御社の資産です」と説明するようにしています。

  • ドメインも。
  • ホームページも。
  • データも。

全部、"お客様の会社のもの"。

そのうえで、管理運用をサポートしています。

まとめ

ホームページを作る話ではなく、"会社の資産を守る話"なんです。

「移管しようと思ったら、ドメインが制作会社名義だった」

これは、Web業界では昔からある話です。でも本質は、"悪徳業者を見抜こう"ということではなく、会社側が、自社の資産をちゃんと把握できているかなんです。

 

ホームページは、ただのデザインではありません。会社の信用そのものです。

もし今、①どこで契約しているか分からない。②ログイン情報を持っていない。③名義確認をしたことがない。そんな状態なら、一度整理してみる価値はあります。

大掛かりな見直しじゃなくて大丈夫です。「今どうなっているか」を確認するだけでも、かなり違います。

そして、その説明を嫌がらず、ちゃんと開示してくれる制作会社こそ、長く付き合えるパートナーだと思います。

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