「ホームページを作ってもらった」その感覚で安心していたら、実際には、ドメインは制作会社名義。サーバー契約も制作会社。という"全部握られていた"状態になっているケースって本当にある話なんです。
こんにちは、アクセスアップの富井です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
このようなドメイン名義の相談は、昔からある話なんです。
昔ながらの変な経営方針で、当たり前のように代理取得しているケースがあります。ただ、問題はそこではなく、サーバー会社を変えたいと思った瞬間に、依頼主の立場が急に弱くなることなんです。
サーバーを変えたい話を持ち出すと、急に制作会社から脅しのようなことを言われる場合があります。
しかも、お客様側は専門知識がないから結局、「もうこのままでいいや…」と、毎月の保守費用や不満を抱えたまま関係を続けてしまう。
実はこれが危険なんです。なぜなら、ドメインは"ホームページのURL"ではなく、会社の看板そのものだからです。
例えば、長年使ってきた名刺。パンフレット。検索順位。取引先へのメールアドレス。それら全部が、ドメインに紐づいています。
つまり、「ドメインを握られている」というのは、会社の玄関の鍵を他人が持っている状態に近い。しかも怖いのは、契約時には気づけないことです。
当初の制作時での打ち合わせでは、
そんな話ばかりになり、"ドメイン名義"の話は普通はしません。
発注側の会社からすれば当然、依頼主の名義になっていると思うからです。
ですから、こんなイレギュラーなことになっていると後で揉めてしまう。
実際、当社に依頼される際に
そんな、今まであまり聞いたこともないような相談がたま~にあります。
【著者プロフィール】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。 金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務める。
多くの中小企業は、“ホームページを借り物感覚”で運営してしまっています。
例えばある会社では、10年以上同じ制作会社にホームページの保守をお願されていました。
でも、もう10年近く付き合ってきたから、それが普通だと思っていたそうです。
ところが数年前、制作会社の担当が突然退職。それから状況が変わったとか。
「そろそろ別の会社に乗り換えようか!」と思って調べ始めた時に、初めて気づいたんです。
"ドメイン名義"が自社じゃない。しかも、サーバーも制作会社名義で契約。だから、管理画面にもログインできない。
そこから、一気に空気が変わります。
制作会社側も、
「いや、これは弊社名義で契約しているので簡単には移管できません」
「別サーバーに引っ越すとSEOに影響出るかもしれませんよ」
と、急に強気になる。
お客様からすると、「"いやいや、ホームページの制作費や運営費を今まで払ってきたのに..."」となりますが、契約名義を変えるなんてそう単純ではない。これって、手続きに特別な書類が必要だとかということではなく、本当に面倒な話なんです。
なぜなら、ホームページって単なる広告ではないので...、
だから強く出られない。
ここを誤解すると、さらにややこしくなるんですが、これは"ドメイン名義を自社に変えれば終わり"という簡単な問題ではありません。
実際にあったケースでは、制作会社と揉めながら、ドメイン移管までは成功しました。
ところが、その直後。
「えっ、話が違う...」となる。
でもこれって、実は珍しくないんです。なぜなら、サーバーって、
このようにいろんなものが連動して動いています。
つまり、表面上は"URL"だけに見えても、何かにつけて登録していて裏側ではかなり複雑です。だから、勢いだけで移管すると事故ってしまうんです。
ですから大切なのは、"取り返す"ことではなく、"安全に主導権を戻す"こと。
交渉の際、感情的になると制作会社側は「できない!」となりやすい。
でも、本当に必要なのは、お客様側がしっかり状況を理解して、"自分達で選べる状態"を作ることなんです。
多くの中小企業は、"任せる"と"依存する"の境界線が曖昧です。
本来、制作会社って“外部パートナー”です。でも実際には、
と、全部丸投げになりやすい。
すると、いつの間にか、"自社のホームページなのに、自分達では何も分からない"状態になる。
これ、経営的にはかなり危険です。
例えば車でも、使用者は自分でも、車検証の名義は第三者(ローン会社など)ってことがあります。賃貸マンションでも、鍵を管理している管理会社はいても、物件の所有者は明確です。でもホームページに関してだけ、なぜかそこが曖昧になることがあります。
理由はシンプルで、ITやWebというものが"見えにくいもの"だからです。
しかも制作会社側も、「全部やっときますね」のほうが話が早いし、依頼主側も忙しいから、「助かるわ」になってしまう。
その結果、数年後に"動けないホームページ"が完成する。
ですから本当に必要なのは、制作技術より前に、
をしっかりファイリングして自社で管理することなんです。
ここさえやっておけば、制作会社との関係はもっと健全になります。
全部を自社で管理しても、実際にはそれを運用できる技術は必要ありません。さらに言うならそんな専門知識やソフトも不要です。
ただ、「何を誰が持っているのか」だけは、会社側が把握しておいたほうがいいですね。
例えば、
この5つくらいは、最低限一覧化して保管しておきましょう。たったこれだけで、将来的なリスクはかなり減ります。
しかも、ちゃんとした制作会社ほど、むしろ歓迎します。なぜなら、情報を開示しても困らないからです。
逆に、そこを極端に隠したがる場合は、少し注意したほうがいい。本来、制作会社の仕事って"囲い込む"ことじゃなく、お客様が前に進むための支援をすることです。
だから私は、制作時に必ず、「これは御社の資産です」と説明するようにしています。
全部、"お客様の会社のもの"。
そのうえで、管理運用をサポートしています。
ホームページを作る話ではなく、"会社の資産を守る話"なんです。
「移管しようと思ったら、ドメインが制作会社名義だった」
これは、Web業界では昔からある話です。でも本質は、"悪徳業者を見抜こう"ということではなく、会社側が、自社の資産をちゃんと把握できているかなんです。
ホームページは、ただのデザインではありません。会社の信用そのものです。
もし今、①どこで契約しているか分からない。②ログイン情報を持っていない。③名義確認をしたことがない。そんな状態なら、一度整理してみる価値はあります。
大掛かりな見直しじゃなくて大丈夫です。「今どうなっているか」を確認するだけでも、かなり違います。
そして、その説明を嫌がらず、ちゃんと開示してくれる制作会社こそ、長く付き合えるパートナーだと思います。
当社では、ホームページの構成から各ページの文章作成までオールインワンになった制作サービスを提供しております。
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最新2024.01.11